アーリー・マイラブ(Ally Mcbeal)

 日本の恋愛ドラマは感性的なものが先行していて、応援するとか、共感するとか、同じ感動にしてもスポーツ観戦のような様相があります。対してこのアーリーマイラブでは、恋愛が主軸というわけではなく、人間関係全般の一つの要素として恋愛があるというスタンスです。

 舞台が弁護士事務所であることからもその人間関係の対象はプライベートに留まりません。人間関係のもつれをいかに裁くのかが彼女らの仕事であるわけですが、そんなプロフェッショナルの彼女らにもプライベートの人間関係が存在し、そちらの方は法律のようなものはありそうでありません。仕事では難件をいとも鮮やかに解決していく彼女らですが、プライベートではそうはいきません。そのコントラストが見事に現実感を出しています。高い知識、鋭敏な頭脳をもってしても、「恋愛」というものを裁くことはできないというところでしょうか。

 

 現実社会では様々な割り切りの中ですべてが進み、公私混同をしないという判例じみたものが存在しますが、この物語はまるで恋愛のようにその割り切りの壁を突き破っていきます。そこには公私を大切に生きていくありさまが浮かび上がります。ある時は恋愛のように法廷に向かい、ある時は法律家として恋愛にも向かいます。それは哲学ということもできるでしょう。様々なバリエーションが存在しうるスチュエ―ションで、人間関係の新たなる見直しに挑戦しているような感じです。確かに答えは出ません。でも、明日を決める一つの要因になっていくようには思えます。それを裏切らないでいるには、やはり純粋さが必要とされるでしょう。社会的にはこの純粋さは無駄と判断される事が多いようですが、純粋さの裏側には進歩という可能性が毅然と存在しているように感じられます。

 

 哲学の始まりは、恋愛の始まりと同じ精神現象であるといわれます。その挑戦にはエネルギーが必要でしょう。その燃料の根幹が純粋さということができるのではないでしょうか。

 

Every breath you take   (君が息をするのを)

Every move you make   (君のするしぐさを)

Every bond you break   (君の破る約束を) 

Every step you take     (君の進む一歩を) 

I'll be watchin' you     (僕は全部見ているつもりさ)

 

Every single day      (すべての日々で)

Every word you say    (君の言う言葉のすべてを)

Every game you play   (君の遊ぶゲームのすべてを)

Every night you stay   (君が止まったすべての夜を)

I'll be watchin' you    (僕は全部見ているつもりさ)

 

Oh, can't you see     (見せられないよ)

You belong to me     (君が僕の中にあって) 

How my poor heart aches (君の歩みがどれだけ僕のすさんだ心を)

With every step you take   (満たしてくれているのかなんて)  

 

 

Every move you make     (君のしぐさも)

Every vow you break      (君の破る誓いも)

Every smile you fake,      (君のする作り笑いも) 

Every claim you stake      (君の欲しがるものも)       

I'll be watchin' you        (すべて見ているつもりさ)

 

Since you've gone I've been lost without a trace

(君がいなくなって、僕は君の跡さえうしなったよ)

I dream at night, I can only see your face

(僕は夢の中でしか、君の顔をみていることができないんだ)

I look around but it's you I can't replace

(周りを見ても、君の代わりはいない)

I feel so cold and I long for your embrace

(こんなに寒いんだ、きみの抱擁が待ち遠しい)

I keep cryin', baby, baby, please

 (叫び続けるよ、ねえ、ねえ、おねがいだから)

 

Every move you make

Every vow you break

Every smile you fake,

Every claim you stake

I'll be watchin' you

 

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コメント: 2
  • #1

    Juicer Review (土曜日, 20 4月 2013 00:42)

    This particular article was precisely what I had been trying to find!

  • #2

    tadasane-sakamaki (水曜日, 24 4月 2013 22:56)

    Oh, thank you so much!
    I was always glad to recieve your kindly comment.

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