黒く塗りこめられた木製の一枚扉が開く。その瞬間、カラオケの音響が静寂を破り、その音に押し出されるように二人の男が出てくる。普通に歩くように振舞っているが、足元はおぼつかない。泥酔とは言わないまでもかなり飲んでいるのだろう。
「ありがとうございました」
客を見送りに来たらしい女性が声をかける。髪はボブカットのショート、肩パットの入ったピンクのスーツを無難に着こなしている。スカートはスーツらしからぬ短さだが、不思議と違和感が無く、むしろノーブルな雰囲気を醸し出している。
「んじゃ また来るよ」
二人が乗ったタクシーを見送った後、扉の中に戻る。しばらくして、最後の客が帰っていく。深夜0時半を過ぎた。先ほどまでの大音量のカラオケは鳴りを潜め、静寂がのぞき込む中でグラスを洗う音が響いている。従業員の二人が片づけをして、道子は集計を急いでいた。
「終わったら二人とも帰っていいわよ。」
「道子さんはすごい! 今この時間なのに、11時半には店開けるんだもんね」
白いタオルで手を拭きながら、涼子が答える。
「仕込みは今やっちゃうから、それほどでもないのよ。煮物やカレーなどはスロークッカーに仕込んであれば、あとは時間次第だし、今の業務用の冷凍食品はうまく出来てるのよ。後は銀行に行って入金すれば終わりなんだから、それより、気を付けて帰ってよ。遅いんだから」
「私は平気ですよ、銀行って深夜金庫ですか」
涼子が言う。
「そうよ、ここに置いておくのは物騒だから。里見ちゃんは?」
「今日は迎えが来るんです」
里見が言う。
「お! そりゃいいわね。でも送り狼じゃないの?」
と道子が、視線を向けながら冷やかす。
「そんなんじゃないんです! 彼もバイトしてるんで、道すがら送ってもらうだけです」
「ふ~ん! そうなんだ。でも彼って言ったわね。明日同じ服で来ないでよ! 同じ服だったら絶対ネタにするからね」
「へへ」
と里見が照れたように、頬を赤らめる。次の瞬間携帯電話を見て、
「あ、来た! じゃお先に失礼します」
里見が扉を出ていく。
「若いっていいわね 道子さん、あたし、夕方は早めに来ますね」
「うん。ありがとう、助かるわ」
涼子も帰っていった。
店の名前は「Last Door」、カウンター8席とボックスが3つの小さい構えの店であった。東京郊外に位置していたが、人口密度が高く、山の手のような華々しさはないが、ひと昔前の東京の下町の風情を残している雰囲気があった。昼間11時半から2時まではカラオケ・カフェ。ランチだけの客も少なくはない。夜7時から0時まではカラオケ・スナックとなる。客を見送った女性は堀江道子、オーナーマネージャーである。年はもうすぐ半世紀に届くほどになっているが、それに気づく者はほとんどいなかった。 創業5年目になるが、 道子の人柄と、 値段の割に気づかいを怠らない繊細さが客を遠ざけることは無かった。今は二人を雇って手伝ってもらっている。一人は鈴木涼子、アラサー。そしてもう一人はさ佐々木里美、女子大生である。
開店当時はまだ夫の堀江義之が一緒であった。 昼間はサラリーマンをしていて、時折、店の方も手伝っていた。 営業職の義之は経理についても精通しており、道子の良き経営の先生でもあった。185㎝の長身で、営業職なのにプライベートでは無口で優しい夫であった。 手をつなぐとき肘を少し折るので、159㎝の道子はいつも手を上にあげるよう格好になり、腕に疲労を覚えたが、手をつなぐのは好きだった。 また義之はドアノブを開けるとき、必ずと言っていいほど一度逆回しをした。 義之が子供の頃住んでいた家にはドアが一つしかなく、 そのドアはドアノブを逆回しにする扉だったため、癖になっていたらしい。だから、 義之がドアノブを開けるときはいつも逆回しをしようとする音が聞こえた。
開店して一年ほどした頃、突然義之は倒れた。膵臓がんが発覚する。しかも、転移が著しく、手の施しようがない状態であった。そして、義之はサラリーマンをやめた。 道子との時間を選択した結果である。 道子は一時、狼狽したが、義之の選択を受け止めることにする。短い時間を大切にしようと心掛けた。そのせいか、店は繁盛し始めた。
やがて余命を支えきれなくなった義之はホスピスに入院する。ホスピスとは、治療による結果を得ることが出来なくなった患者の余命時間を、痛みの無いものにするために医学を駆使する施設である。いまでは「緩和ケア病棟」とも呼ばれる。道子は昼間毎日のように義之に面会しにいっていた。そして、道子が一人でやりくりできるようになるのを見とどけるかのように、義之は旅立っていった。道子は一日だけ泣き通した。義之との時間は覚悟の毎日でもあったことから、彼女の立ち直りは早かった。また二人で盛り上げた店の勢いを失いたくは無かったのだ。
そして立ち上がった道子は昼間の時間をカラオケ・カフェにすることにした。毎日のように病院に通っていたので、昼間起きてしまうのだ。どうせ起きてしまうのなら、感傷に浸るよりも店を開けることを思いついたのだ。 最初は珈琲だけを出していたが、毎日のようにやってくる主婦の一団がカラオケ歌いたいと言うので、 カラオケ込みで珈琲の値段を設定すると、また客が増えた。さらにお昼を食べられると来やすくなると言い出したので、ランチも出してみることにした。すると、ランチ目当ての客も増え始めた。夜のカラオケ・スナックほどの売り上げには及ばないものの、経営的に軽視できないものになっていく。そして、昼夜の奮闘に限界を感じ、鈴木涼子と佐々木里見を雇うことにしたのである。
鈴木涼子は、求人の張り紙を見て飛び込んできた。 顔の作りは派手ではあったのだが、 立ち居振る舞いが厳(おごそ)かに見えて安っぽくない。履歴書をもってきていて一応目を通したが、それよりも彼女のその雰囲気で採用することにした。東京でクラブホステスをしていた経験があるというのは、後から知ったことであった。『そんな人が何故ここに?』という疑問も浮かんできたが、忙しさの中で重宝する方が先に立っていた。
佐々木里見は女子大生で最初はランチの客であった。道子の人柄と店の雰囲気が気にいったらしく、募集しているのなら働いてみたいと言ってきたのだ。非常にまじめだが、水商売は全くの素人であった。しかし、有り余る好奇心から、会話中でその首がもたげると、とてもいい聞き役になっていく。 涼子の厳かさとは対になるが、いいバランスになると思ったのだ。
そしてその日も夜がやってきた。
「いらっしゃいませ」
まるでこだまするかのように三人の声が飛び交う。店の規模的に予約の客はありえない。何よりも楽しんで帰ってもらわなくてはリピーターは無いのである。だから、リピーターも初見の客も同等に扱う。カラオケが目当ての客、話し相手が目当ての客、 それぞれを見極め、 対応を決めていく。何よりも道子のかじ取りが問われる場面である。客層としては若い人よりは中年以上の人が多い。昼間の常連が夫を連れてくる場合もある。料金はカラオケ込みで飲み放題2時間3千円となる。以前は細かい設定をしていたが、時間で決める方が面倒が少ない。他に別料金でボトルキープや小料理などもあるが、ほとんどが時間の客だった。 常連客の中には別々にきた客同士で話すことを目的とする者もいて、 歌声と話し声がかぶさり合い、にぎやかな空間の毎日であった。金曜日の夜はいつも混んでいる方だが、その日は格別で0時になっても満席の状態だった。
道子は言った。
「そろそろ閉店のお時間が迫ってまいりました。最後3曲で締めくくりたいと思います。ご希望の方はいらっしゃいますか」
5人ほどが手を挙げる。
「5名様ですね。それじゃ、ジャンケンをしましょう。勝ち残り3名様に歌っていただきます。他のお客様は今日の飲み収めです。好きなだけお飲みください」
5人なら全部に歌わせてもよかったのだが、ジャンケン大会が意外に盛り上がっていく。
それでも客全部が帰ったのは1時を回っていた。急いで片付けて掃除が終わるころには、2時を回っている。里見が彼氏と帰った後、ようやく集計にたどり着いた。
「涼子ちゃん、銀行に行くのに付き合ってくれない? 最近物騒だし、今日は疲れたわ」
「夜間金庫ですね。いいですよ。今日は忙しかったですからね。珈琲入れましょうね」
「おねがい、助かるわ」
珈琲の香りが、酒の香りを打ち消していく。
やがてマグカップを二つ持った涼子が向かいに座る。
「はい、道子さん」
「ありがとう、ホッとするわね」
集計を終えた道子は売上金を入金バッグに入れて、入金票に金額を書き込んだ。入金バッグは施錠できるようになっている。
「今日は少し疲れたんで、これを引っ手繰られても、『いいやもう』って思っちゃいそうなんで、一緒にいてもらいたいんだよね。お願いね」
「いいんですよ、どうせ帰っても寝るだけですからね」
店の鍵を閉めて二人で銀行に向かう。
「これが夜間金庫ですか」
「そうよ、昔ね、故障中って張り紙して、隣に張りぼての仮金庫を置いた事件があったのよ。そしたら、お金が入り過ぎてその張りぼてが壊れてね。それでバレて盗難にはならなかったって事件があったんだって。だから、仮金庫があっても入れちゃいけないんですって」
「へ~、すごい話ですね」
「でも犯人は捕まっていないみたいね」
「盲点を見てる人っているんですね」
「泥棒なんて得しないわよ。うまくいったってそのときだけ。居られる世界を狭くするだけなんだから」
「そうですよね」
ジャンケン大会が恒例となってしまった金曜土曜の営業はなおさらに奮っていった。
その金曜日には客に飲まされて、酔いつぶれないにしても、道子に銀行に行く余裕はなかった。
「涼子ちゃん、夜間金庫頼んでもいい。手続きは済んでるからあとは入れるだけなの」
「え 私一人で、いいですよ大丈夫です」
「頼りになるわ~」
「はいはい、道子さんは風邪ひかないように横になっててくださいな。今、毛布持ってきますよ」
目が覚めると土曜日の午前10時を回っていた。置手紙があり、
『お疲れ様です。物騒なんで鍵かけていきます。郵便受けに入れておきますね』
と書いてある。慌てて外の郵便受けを見るとカギは封筒に入って、入れられていた。道子は安堵し、涼子を心から頼もしく思った。
翌日土曜日の夜も大盛況に過ぎていく。店始まって以来の賑わいだと、道子は思った。11時を過ぎても入ってくる客さえいた。その夜、ようやく最後の客が帰ったのは午前2時を回っていた。当然ながら、昨日の轍を踏むつもりはないので、今日の道子はほとんど飲んではいない。
そんな時、兄、清から電話が入る。
「道子か、幸子おばさんが交通事故だって」
「え 本当なの? 今、病院から電話があったらしい」
「頭を強く打ってるらしい。まずいみたいだ。今、車で向かってる」
「私も連れてってくれない」
「ああ、そのつもりだ。あと5分でそっちに着く」
佐藤幸子62歳、母の妹で、女性ながらも実業家として成功し、独身を通している。自立した女性として、道子のあこがれの叔母であった。
「涼子ちゃんお願いしてもいいかな」
「わかりました」
「店の鍵渡しておくから、持ってて。それから深夜金庫の方もお願い。入金バッグには入れてあるから。それから月曜は休みにしましょう。鍵は火曜日に返してもらうから」
言い終わるや否や、清がドアを開けた。
「道子、行くぞ!」
「じゃ、涼子ちゃんあとお願いね」
「はい、行ってらっしゃい」
道子は店を後にする。
涼子が店の鍵をかける頃には午前4時を回っていた
道子が病院に着いてしばらくして幸子は亡くなった。夜のジョギング中に横断歩道を渡っているときに信号無視の暴走車に轢かれた。轢き逃げ犯はまだ捕まっていない。道子のショックは大きかった。道子がこれから一人で店をやっていくためにも、女一人で自立する実業家が身近にいるということは、何か頼るということが無かったとしても、心の支えとして大きな存在だった。あの自信に満ちた、少し向こう見ずな幸子の語り口は、道子にとって何よりも頼もしい響きだったのだ。また幸子が亡くなることを覚悟する時間が無かったことも、道子のショックを極限まで大きくしていた。幸子のお通夜は一週間後、告別式はその次の日と決まった。道子が家に帰り、床に着くころには、日曜日の太陽が沈もうという時間だった。彼岸を過ぎ、いまだ紅葉には至らないこの季節は、夏の熱さを忘れるための時間のように過ぎていくが、道子に訪れた衝撃は消えざる傷跡を残していった。
月曜日の午後、いまだ床にいる道子に銀行から電話があった。
「いつもお世話になっております。北野信用金庫の吉田と申します。堀江道子様の携帯電話でよろしゅうございますか」
「はい、堀江です。どうも吉田さん、ひさしぶりね」
「ご無沙汰しております。佐藤幸子さまの急逝、誠にお悔やみ申し上げます」
「ご丁寧にありがとうございます。ちょっと急な話でまいってますね」
「本当にご愁傷様です。ところで、先週の金曜日と土曜日の夜間入金がございませんでしたので、よろしければ、私がお預かりに伺いましょうか。おばさまの御式等でお忙しいでしょうから、何かお手伝いできればと思いまして」
「え、2日間入金されてないの?」
「さようでございます」
「あ、ありがとうね。とりあえずは大丈夫です」
「さようでございますか、それではこれからも北野信用金庫をよろしくお願いいたします」
「わざわざお電話ありがとうございました」
「御免くださいませ」
道子は携帯電話を持つ手をそのままに涼子に電話を掛ける。しかし、涼子の携帯電話の電源は入っていなかった。
『まさか』の文字がモザイクのように頭の中を埋め尽くしていく。急いで涼子の履歴書を探す。急いで身支度をして、道子はそこへ向かうが、その住所に住む人は涼子ではなかった。埋め尽くされた『まさか』の文字はまるで伝染するかのように『やられた』という文字に変わり頭の中からあふれ出していく。店に行ってみると、郵便受けに鍵が入っていた。店に入ると何事もなかったようにいつも通りになっていた。何も変わりない店の有様が、道子の衝撃をより深いものにしていた。道子は店の扉に『暫く休みます』と張り紙をして、住まいに戻った。
その夜、道子は何も考えたくなかった。でも涙が出た。悲しみと悔しさがまるで縺(もつ)れ合うように道子の頭の中からあふれ出していた。真っ暗な寝室の中に川が流れていく。
そんな時だった。静寂の中に金属音が聞こえた。ドアノブを回す音だ。それだけなら道子は涙を止めて警戒しただろう。ベッドの下に隠れることもしたかもしれない。しかし、ドアノブは一度、『カチャリ』と反対に回されている。それは道子があまりにも聞きなれた懐かし音、でも2度と聞くはずのない音であったのだ。そして、扉は開かれた。衣擦(きぬず)れの音は入り口をくぐるように屈(かが)んでいるように、道子には聞こえた。絨毯なのに足音が感じられた。ベッドに近づいてくる。しかし、道子は恐ろしさなど微塵も感じることはなかった。それは、今、明らかにベッドの横に立っている、道子にはそう思えた。再び衣擦れの音。屈んでいる。まるでベッドの上から流れている川を、上から見渡すかのように屈んでいる。また衣擦れの音、そして、ベッドに座る衝撃が伝わってくる。道子は怖れで動けないのではなく、次に何が起こるのかを我を忘れて感じ取っていた。すると、それは声を発した。
「一応先に言っておく、規則なんでな。話すのは俺だけだ。意思の疎通を行ってはいけないらしい。化けて出たやつが相手の意向を聞いたらおかしいだろ。でも驚いたり、怖がったりまではしなくてもいいから、とにかく質問はしないでくれ」
懐かしい声だった。先ほどまで流されていた冷たい涙は、暖かいものに変わっていく。
「店の方はうまくいってるみたいだな。大したもんだよ。幸子さんのことはお前もつらいと思う。あれだけ自慢気に話していた、お前にとっては女神だからね。でもこっちでは俺の方が先輩だからね。まだ忙しそうだ。あまり詳しいことは言えないけどね」
道子は微笑みながら、それでも滝のように涙を流している。
「売上金の話だが、あれは急がなくてもいいよ。深い理由があるんだ。ここでは言えないけどね。俺もできることはしてあるから。信頼っていうものは確かめるものじゃなくて、作り上げるものだ」
不意に道子が声を出す。
「これは独り言、いや、寝言なんだわ」
「はっはははっはは、そう来たか」
「私は霊感なんてないから、静かなまま。何も聞こえないわ。でも幽霊が隣で寝てたらきっと怖いわよね」
それは座っている格好から、明らかにベッドに横たわった。道子の左側にそれは仰向けに横たわった。道子は怖れる理由もなかった。
「手なんて握られたら、失神ちゃうんだろうな」
「まるで、「注文の多い料理店」だな」
それは道子の左手を優しく握り、長い手の肘が曲がる。大きな暖かい手だった。肘が曲がっているため、道子の手は上に向かって中途半端に上に上がる。時間が経って道子は肩に痛みを感じはじめた。その痛みに道子は喜んでいた、『これは明らかに夢ではない』。
「そろそろ時間だ、もう来られないかもしれないし、来るかもしれない。こっちもいろいろあるんでな」
次の瞬間、それの気配は一瞬にして消え去った。
「ありがとう」
道子は独り言を言った。
翌日、道子は店にいた。扉の張り紙はそのままにしておいたので、客は誰一人入ってこない。カウンターの椅子に座る道子は、昨日流した涙を補充するかのように、水割りをひとり飲んでいた。すると開かないはずの扉がひどく重そうに開いていく。道子はそちらを見ないでグラスを見つめていた。
「道子さん、ごめんなさい」
涼子が扉を背に立っている。
「こっち座りなさいよ」
紙袋を右手に持った涼子が、道子の隣に座る。
「道子さん、申し訳ありません。入金バックは開けていません。そっくりお返しします。」
「あなたも水割りでもどう?」
「じゃ、いただきます」
「昨日は泣いたわ。叔母さんの件でも あなたの件でもね」
「許してもらえないですよね? こんなことしたら」
「普通はそうね。住所不明の人間は雇えないわ。だから、本当の住所を教えて?」
「え! 首じゃないんですか?」
「だって、うちの店、最近繁盛してるでしょ? だから、あなたみたいな使える人が欲しいのよ。いろいろあったんでしょう? それは言いたくなるまで言わなくてもいいから。だから、きちんと住所を教えて欲しいの。そしたら全部今まで通りよ!」
「ありがとうございます」
涼子は崩れるように泣き始めた。
「ほらほら、涙は補充しないと、飲んで飲んで」
涼子はグラスに口を付けた。
道子は昨日の訪問者のほほえみを思い出すように微笑んだ
了
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橙子 (火曜日, 08 1月 2019 20:18)
私も行ってみたいお店だなと思いました。
深夜金庫のくだりは、やはりなとも思いましたが、最後にああ来るとは思いませんでした。
訪問者の優しさが身にしみますね。
みー子 (水曜日, 09 1月 2019 21:27)
「想い」は心の中に息衝き、時にそれは相として形に表れる。なかなか感じ深いラブストーリーでした。
じぇり (金曜日, 23 4月 2021 08:10)
実の所私はノンフィクション本しか読みませんでした。きっかけがあり、貴方様の小説を読ませて頂いていますが、どれも素敵なお話ばかりで、こちらもうれくなってきました。このお話ばかりではなく、もっと読んで行きたくなりました。今後とも、良い作品に期待し、そして応援しています❗
かんちゃん (日曜日, 07 4月 2024)
心温まるお話ですね!
人を許せる心の器を持っている道子さん、素敵です。